子どもの日本語の支援:取り出し授業と日本語教室
日本語がまだ上手でない子どもが、学校や地域でどんな日本語の助けを受けられるか説明します。「取り出し授業」(特別の教育課程)、日本語教室、プレスクールが分かります。
イラスト:sweeeeep
この記事では、日本語がまだ上手でない子どもが、学校でどんな日本語の助けを受けられるかが分かります。「取り出し授業」「日本語教室」「プレスクール」を説明します。
日本語の勉強が必要な子はたくさんいます
文部科学省の調査(2023年5月)では、日本語の指導が必要な小・中・高校生は、全国で69,123人でした。そのうち外国籍が57,718人、日本国籍が11,405人です。外国籍の子だけでなく、外国にルーツ(家族のつながり)がある日本国籍の子もいます。
学校の中の助け「特別の教育課程」
国は2014年から、日本語を教えるための「特別の教育課程(とくべつのきょういくかてい)」を使えるようにしました。ふだんの教室(在籍学級)とは別の教室で、日本語を教える授業のことです。「取り出し授業」と呼ばれることが多いです。
- 対象:日本語が十分でなく、学校生活や勉強に困る子。外国籍の子だけではありません。必要かどうかは、校長先生が、複数の先生の見方をもとに決めます。
- 内容:日本語を使えるようにする勉強と、日本語の力に合わせた教科(算数など)の勉強。
- 時間:1年に10〜280単位時間が目安です(1単位時間は、1回の授業の長さ)。
- 先生:教員免許をもつ日本語指導の先生。母語(ぼご)でサポートする人が手伝うこともあります。
- 場所:原則は自分の学校です。先生がいないときは、ほかの学校で受けることもあります。
高校でも、2023年度から同じ仕組みを使えるようになりました。週に何回、どの時間に行うかは、学校や市区町村で違います。
学校の外の助け
- 日本語教室:学校のあとや休みの日に、日本語を学べる場所です。市区町村や国際交流協会、NPOなどが開いていることがあります。
- プレスクール・プレクラス:入学の前後に、日本語や学校生活を教える取り組みです。ない市区町村もあります。
- 国のサイト「かすたねっと」:学校からの多言語のお知らせや、日本語の教材が探せます。
保護者ができること
- 学校に、子どもの日本語の様子(家で話す言葉、勉強で困っていること)を伝える。
- 担任や日本語指導の先生に、取り出し授業があるか聞く。
- 家では、母語もだいじにする(別の記事で説明します)。
まとめ
- 日本語の勉強が必要な子は、全国に約6万9千人いる(2023年度)。
- 学校には、別の教室で日本語を教える「特別の教育課程」がある。
- 学校の外にも、日本語教室やプレスクールがある。
- あるかどうか・やり方は市区町村や学校で違うので、先生に聞く。
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